web絵本*最後のクリスマスプレゼント

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今年もクリスマスが近づいてきましたね^^

街や家々のイルミネーションがキラキラと輝くのが

楽しみな季節となりました♪

数年前、いいこと探険家 さん原作のお話に、私が絵を描かせていただきました

web絵本「最後のクリスマスプレゼント」

絵本の表紙の画像か、題名の文字をクリックすると読めます

ぜひ一読してみてくださいね^^

なお、ガラケーなどで絵が読み込めない方のために、
いいこと探検家さんによる物語を掲載しますね(*´ー`*)ノ

■最後のクリスマス・プレゼント
サンタじいさんが、ゆっくり目を

とじました。

こうすれば、子供たちがどんな

プレゼントを欲しがっているか、

手に取るように分かるのです。

「おお、ヘンリーくんはラジコン・

カーだ。
やっぱり男の子だなあ」「ああ、キャロルちゃんはお台所
セットだ。
あこがれのママになりたいんだ」そのとき、悲しげな感情が
サンタじいさんの心にすうっと

流れ込んできました。

「おやっ、何だろう?」

サンタじいさんは、流れ込んできた

感情に意識を集中してみました。

「サンタさん、サンタさん、私は

もうすぐ死んじゃうの。
お願いです。私に”いのち”をください!」クララの声です。
クララは重い病気にかかっていて、

あと少ししかこの世にいられないのです。

サンタじいさんは、クララの悲痛な

願いに応えることのできない自分を

情けなく思いました。

「ごめんね。何もしてあげられなくて・・・・」

クリスマスの日がやって来ました。

サンタじいさんは、子供たち一人

ひとりに願いどおりのプレゼントを

配って回りました。

そして、最後にクララの家に着きました。

クララの寝顔が見えます。

ベッドの周りを両親と兄弟、そして親戚の

人が取り囲んでいます。

白衣を着たお医者さんがクララの

手首を持っています。

お医者さんが首を横に振っています。

「クララ、死んじゃいやだ!」

「いっちゃダメだ!」

周りのみんなは、目を真っ赤にして

泣きながら叫んでいます。

サンタじいさんも、窓の外で泣いています。

そして星空を見上げました。

すると雲間に見える星々が、いっせいに

ウインクするようにまたたきました。

サンタじいさんは、ゆっくり目を閉じました。

★彡 ★ ★彡 ★ ★彡 ★ ★彡

クララの目がゆっくり開きました。

まなざしに力がよみがえっています。

お医者さんは、一瞬、驚きましたが、

すぐにみんなに明るい声をかけました。

「素晴らしい。奇跡です。

みんなの願いが叶いました。
もう大丈夫です!」「ヤッター」「クララすごいぞ!」「神様、感謝します!」

まるでお祭り騒ぎです。

クララにとって、家族にとって、そして

みんなにとっての最高のクリスマス・

プレゼントになりました。

クララが口を開きました。

「わたし、サンタさんにお願いしたの。

”いのち”をくださいって。
お願いが届いたのね。
サンタさん、ありがとう。
ほら、窓の外にサンタさんが・・・・」家族のみんなが、サンタさんに

お礼を言おうと外に出ました。

誰もいないようです。

「あっ、あれをみて!」

お母さんが、

庭に積もった雪を指さしました。

そこにはこう書いてありました。

「いのちを大切にね」

サンタじいさんの涙の跡です。

その言葉も、降り積もる雪に埋もれて、

あっというまに消えてしまいました。

その夜以来、クリスマスになっても

子供たちにプレゼントが届かなく

なりました。

それからです。

毎年、クリスマスになると、世の中に

無数のサンタさんが現れるように

なりました。

サンタじいさんの想いがクララを通じて、

全世界に伝わっていったのです。

サンタクロースは確かにいます。

今でも、みんなのすぐ近くに・・・・・。

サンタじいさん、ありがとう!

               【by いいこと探検家】

※「いいこと探検家」さんとは、

さん の

楽天ブログでの

ニックネームです。

註;この記事は昨年から再編集再アップのものです☆彡

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